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平成28年度 原子力災害時緊急対策研修会報告

平成28年度原子力災害時緊急対策研修会が1126日(土)静岡県立総合病院つつじホールにて開催されました。

本年度の原子力災害時緊急対策研修会は地震対策編として、静岡県地震防災センターの小林佐登志所長による「静岡県の地震対策~正しく知って、正しく恐れる~」について講演をして頂き、会員27名、一般参加者14名の参加がありました。

 

本年は熊本地震など各地で大きな地震が発生し、私たちが住む東海地方も大きな地震が発生すると言われ40年近く経ちますが、いまだ沈黙の状態が続いています。

静岡県地震防災センターの小林所長には今までに何度か地震対策について講演をして頂きましたが、これだけ各地で大きな地震災害が発生すると地震対策の見直しが国をはじめ各自治体など地震対策につて見直しが多くなります。地震対策も常に新しい情報を知ることは、自分自身や家族の為、自分の職場にとっても重要なことは言うまでもありません。

また、講演の中で、まれにしか遭遇しない災害をいたかに具体的に自分自身でイメージ出来るかが防災対策の鍵となる。自らの命は自ら守る「自助」自らの地域は皆で守る「共助」そしてそれらをしっかり支える「公助」が大切であること伝えて頂きました。

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公開講演の後は、「GMサーベイメーターの原理と取扱い」を(株)日立製作所 掛川営業所 山本晃生所長に講演をして頂きました。GM管を取り扱う際の注意点として、検出面が薄い膜なので突起物などに当たると割れる恐れがある事や、放射線量が高すぎると窒息(数え落とし)があることなど解りやすい講義内容でした。GMサーベイメーターの原理と取扱いを理解した上で、「GMサーベイメーターの取扱い実習」を管理士部会と中部電力放射線管理課の方を中心に実習を行いました。途中、GMサーベイメーターが故障するハプニングもありましたが、熱気あふれる実習になり改めて日常点検および定期点検の重要性を思い知らされました。

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平成27年度 原子力災害緊急時対策研修会報告

平成27年度 原子力災害緊急時対策研修会報告

静岡県立総合病院 6階つつじホールにて開催

                    報告者:災害対策委員長 望月 茂

平成27年度原子力災害緊急時対策研修会が1128日(土)、静岡県立総合病院6階つつじホールにて開催されました。

今年度の原子力災害緊急時対策研修会は原子力対策編ということで、原子力発電所に携わっていた会員の講演となりました。参加人数は32名でした。

土曜日開催ですので、1400から公開講演を行いました。講演内容は、沼津市立病院放射線科の大島会員のなぜ炉心はメルトダウンしたのか?と題して講演をして頂きました。

 大島会員は東芝機械に勤務経験があり、原子力発電所の原子炉運転試験を担当していた経歴を持っています。福島原子力発電所、浜岡原子力発電所の原子炉運転試験も担当していて原子力にはかなりの知識を持ち、私達一般の放射線技師とは異なった経歴をもっています。今回発電所の構造、地震発生から、津波により電力停止が起こり炉心を冷やすための水の供給が絶たれ、原子炉の温度が上がってしまったために原子炉内に水蒸気がたまりベントをしたが、結果的に水蒸気爆発が起こってしまった。更に水の供給がされないために、燃料棒が溶けメルトダウンに至った。非常に詳しい説明でした。

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 技師のためのセミナーでは、日立アロカ株式会社 大塚洋英先生に【GM菅サーベイメーターの原理と取り扱い】と題して講演をして頂きました。

サーベイ装置の特性及び測定上の注意事項の説明を聞き、放射線の種類と検出器、GMサーベイメータの構造、機器による数え落とし使用上の注意点などについて、詳しく説明がなされました。

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 その後【GM菅サーベイメーターの取り扱い実習】を管理士部会と中部電力浜岡原子力発電所放射線安全課、主任水谷裕氏と門奈健壱氏にて行いました。

 内容はマントルを用いての測定実習・機器装置操作研修を行うことで災害時に的確に測定を行える様に実習をしました。

4グループ6名にて行う実習でしたので、内容的にはかなり充実していた印象を受けました。その後、タイベックスーツの着用から、脱ぎ方を中部電力の協力の下行い、実際にサーベイをやってもらった。

見ているだけではなく実践にも対応で来るような研修内容でした。    

 

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 この研修は、日ごろ病院勤務している放射線技師はサーベイメータの取扱の機会はほとんどないため、サーベイメータの取扱を行ったことのない放射線技師も多く、原子力災害の協力機関である静岡県放射線技師会会員の皆様に、このような機会を提供できるような取り組みを今後も増やしていきたいと考えます。

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平成26年度 原子力災害緊急時対策研修会報告

平成26年度 原子力災害緊急時対策研修会報告

 

静岡県立総合病院つつじホールにて開催

                    報告者:災害対策委員長 望月 茂

平成26年度原子力災害緊急時対策研修会が1129日(土)、静岡県立総合病院つつじホールにて開催されました。

当日は朝大雨となってしまい、研修会の参加者が少ないのでは、と大変不安がよぎりました。そういった事も重なり、今年の参加人数は34名でした。

昨年同様に土曜日開催という事で、1400から公開講演を行いました。講演内容は、静岡県防災センターの所長、小林佐登志先生に「静岡県の地震対策」- 正しく知って、正しく恐がる -と題して講演をして頂きました。

 その内容は、1.東海地震とはどのようなものか?2.静岡県の東海地震対策、3.南海トラフ巨大地震と第4次地震被害想定、4.静岡県の地震津波対策アクションプログラム20135.中部電力浜岡原子力発電所の現状について講演をしていただきました。

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東海地震と1854年の安政東海地震以来大きな地震は起こっていないので、近い将来巨大地震の発生が予想されていて、県では新たな地震・津波対策の目標を定めるため、「静岡県第4次地震被害想定」の策定を平成24年度に実施しました。

 また、浜岡原子力発電所の廃炉状況や現在の浜岡原子力発電所では福島原子力発電所のような放射能汚染の危険性は少ないとのことで、少し安心できました。

 

技師のためのセミナーでは、日立アロカ株式会社 大塚洋英先生に【GM菅サーベイメーターの原理と取り扱い】と題して講演をして頂きました。

サーベイ装置の特性及び測定上の注意事項の説明を聞き、放射線の種類と検出器、GMサーベイメータの構造、機器による数え落とし使用上の注意点などについて、詳しく説明がなされました。

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 その後【GM菅サーベイメーターの取り扱い実習】を管理士部会と中部電力浜岡原子力発電所放射線安全課、主任 佐野 剛氏と水谷裕 氏にて行いました。

 内容はマントルを用いての測定実習・機器装置操作研修を行うことで災害時に的確に測定を行える様に実習をしました。

6グループ4名にて行う実習でしたので、内容的にはかなり充実していた印象を受けました。

 この研修は、日ごろ病院勤務している放射線技師はサーベイメータの取扱の機会はほとんどないため、原子力災害時に協力できる施設は限られてしまいます。

できるだけ多くの会員に、このような機会を提供できるような取り組みを今後も増やしていきたいと考えます。
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平成25年度 原子力災害緊急時対策研修会報告

 平成25年度原子力災害緊急時対策研修会が1130日(土)、静岡県立総合病院つつじホールにて開催されました。当日は昨年と違って天気も良く、また同じ日にしずおか市町対抗駅伝が開催されていました。

そういった事も重なり、昨年は総勢60名でしたが今年度の参加人数は23名と激減してしまいました。

毎年、日曜日に開催していましたが、今回は土曜日開催という事もあり先に1400から公開講演を行いました。

公開講演は、静岡県危機管理部原子力安全対策課、主査の小澤謙一先生に【県の原子力防災に対する取り組み】と題して講演をして頂きました。内容は①浜岡原子力発電所の概要とこれまでの静岡県の原子力防災。②福島第一原子力発電所の緊急事態の状況。③国による原子力災害対策の見直しと県と市町の取組み(地域防災計画の修正等)3本柱にわかりやすく講演していただけました。

研修会は、日立アロカ株式会社 大塚洋英先生に【GM菅サーベイメーターの原理と取り扱い】と題しまして講演をして頂きました。サーベイ装置の受光部・本体部の機器特性及び測定上の注意事項及び時定数の選択や測定時の機器による数え落としが存在する事またGMサーベイは表面汚染を測定し汚染の有無判断をする機器である事、またβ線を測定することを学びました。

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  その後【GM菅サーベイメーターの取り扱い実習】と題し前半は管理士部会主催でGMサーベイメーターにて距離・時間に関しての実習を行いました。内容はマントルを用いての測定実習・機器装置操作研修を行うことで災害時に的確に行える様に実習をしました。 人数が少なかったおかげで6グループ3~4名で取り組む事ができ、結果的に傍観者が出ず、皆協力し合い充実した実習をおこなう事ができました。                                                                                             後半は中部電力浜岡原子力発電所 放射線安全課の川島伸二先生と森藤洋輔先生にスクリーニングの実践として身体表面の汚染の有無の確認の仕方を教えて頂きました。また、体験として1人にタイベックスーツの着方、脱ぎ方の指導もおこなってもらいました。 3.11の福島の原発事故以来、一般の人々の放射線に関する意識が高まりました。そして、こういった放射線事故に対する診療放射線技師の役割に期待がかかっています。しかし実際にはRIなどの設備がない病院がほとんどで、放射線管理の知識不足やGMサーベイメーターを取り扱えない技師が多数いるのが現状です。

診療放射線技師=放射線のプロというイメージを崩さないよう、こういった研修会を地道に活動し続けることが重要だと実感しました。

 

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平成25年度 原子力緊急時災害対策研修会 会告

静岡県放射線技師会は、静岡県地域防災計画(原子力対策編)の協力団体に指定されております。

研修内容は原子力編では、GM管取扱いと緊急被ばく汚染スクリーナー養成を目指した実習。

また、公益事業としての取り組みで公開講演を予定しております。

貴重な実技講習の機会です。県民の安心・安全を守る為、また生涯教育もかねてご参加ください。

 

【日 時】 平成251130() 14001700

【会 場】 静岡県立総合病院 つつじホール(6階)

      静岡市葵区北安東4-27-1  TEL 054-247-6111

  外来駐車場が利用可能ですが、乗り合わせにてお願いいたします。

【主催】  静岡県放射線技師会:災害対策委員会・企画調査委員会

・管理士部会(放射線技師のためのセミナー)

【後援】  静岡県健康福祉部(公社)静岡県放射線技師会

 

 

25年 原子力緊急時災害研修会 会告 案内.pdf

 

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平成24年度 原子力災害時緊急対策研修会報告

               静岡県立総合病院つつじホールにて開催

                    報告者:災害対策委員長 田沢範康

 

 東日本大震災より1年8ヶ月経った1111日、静岡県立総合病院つつじホールにて開催されました。

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途中で雨が降ってきた生憎の天気でしたが、参加人数は技師40名、一般市民20名と総勢60名と予想を

遥かに上回る数でした。(途中で用意していた配布資料が無くなるというハプニングもありました。)

 

研修会は、日立アロカ株式会社 山口弘明先生に【GM菅サーベイメーターの原理と取り扱い】と題しまして講演をして頂きました。サーベイ装置の受光部・本体部の機器特性及び測定上の注意事項及び時定数の選択や測定時の機器による数え落としが存在する事またGMサーベイは表面汚染を測定し汚染の有無判断をする機器である事、またβ線を測定することを学びました。

その後【GM菅サーベイメーターの取り扱い実習】と題し前半は管理士部会主催でGMサーベイメーターにて距離・時間に関しての実習を行いました。内容はマントルを用いての測定実習・機器装置操作研修を行うことで災害時に的確に行える様に実習をしました。 後半は中部電力浜岡原子力発電所 放射線安全課の近藤正先生と森藤洋輔先生に実際にタイベックスーツを着用し、スクリーニングの実践としてセグメント法を用いて身体表面の汚染の有無の確認の仕方を教えて頂きました。

今年度より公益法人となった為、公益事業の1つとして一般市民に向けて公開講演を2題、企画しました。

1つ目は静岡大学理学部教授 里村幹夫先生に【東日本大震災と南海トラフ超巨大地震】として地震のメカニズムなどについて講演して頂きました。地震の強さは震源よりも震源域(断層面)の大きさが重要になってくる事。東海地震単独で発生するよりも南海トラフ連動になるとの見方が主流。震源が東南海地震震源域になると、静岡では緊急地震速報が活用できると教えて頂きました。

2つ目は静岡県地震防災センター所長 小林佐登志先生に【静岡県における想定東海地震対策】として実際に県はどのような対策や取り組みをしていくのか講演して頂きました。東海地震は都市直下型の海溝型巨大地震なので、まずは「自助」として家の耐震化や家庭内DIGの実践。そして「共助」として地域を自主防災組織で守る。そして、それをしっかり支える自治体が「公助」として橋・道路・上下水道・港湾などの維持・更新や危機管理の素養を持つ人材育成プログラムを強化。そして今後の取り組みとして地域防災計画の改訂。地震・津波アクションプログラムの改定を行う事を教えて頂きました。

講演後、関心が高いようで一般市民からの活発な質問がされました。おそらく、8月29日に内閣府が今後起こりうるであろう「南海トラフ巨大地震」による津波高、浸水域や被害想定を公表した影響もあると思います。富士山や浜岡原子力発電所を抱える静岡県で、このような大規模な地震が起きた場合、通常業務ができない様な、ほぼ壊滅的な状況になると思います。そんな中、我々放射線技師にできる事は何なのか。

まずは、サーベイメータ‐を使用してスクリーニングを行い、見えない放射線の恐怖を住民から取り除く事ではないかと思います。

  H24原子力災害時緊急対策研修会報告(PDFはこちらから)

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