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平成25年度 原子力災害緊急時対策研修会報告

 平成25年度原子力災害緊急時対策研修会が1130日(土)、静岡県立総合病院つつじホールにて開催されました。当日は昨年と違って天気も良く、また同じ日にしずおか市町対抗駅伝が開催されていました。

そういった事も重なり、昨年は総勢60名でしたが今年度の参加人数は23名と激減してしまいました。

毎年、日曜日に開催していましたが、今回は土曜日開催という事もあり先に1400から公開講演を行いました。

公開講演は、静岡県危機管理部原子力安全対策課、主査の小澤謙一先生に【県の原子力防災に対する取り組み】と題して講演をして頂きました。内容は①浜岡原子力発電所の概要とこれまでの静岡県の原子力防災。②福島第一原子力発電所の緊急事態の状況。③国による原子力災害対策の見直しと県と市町の取組み(地域防災計画の修正等)3本柱にわかりやすく講演していただけました。

研修会は、日立アロカ株式会社 大塚洋英先生に【GM菅サーベイメーターの原理と取り扱い】と題しまして講演をして頂きました。サーベイ装置の受光部・本体部の機器特性及び測定上の注意事項及び時定数の選択や測定時の機器による数え落としが存在する事またGMサーベイは表面汚染を測定し汚染の有無判断をする機器である事、またβ線を測定することを学びました。

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  その後【GM菅サーベイメーターの取り扱い実習】と題し前半は管理士部会主催でGMサーベイメーターにて距離・時間に関しての実習を行いました。内容はマントルを用いての測定実習・機器装置操作研修を行うことで災害時に的確に行える様に実習をしました。 人数が少なかったおかげで6グループ3~4名で取り組む事ができ、結果的に傍観者が出ず、皆協力し合い充実した実習をおこなう事ができました。                                                                                             後半は中部電力浜岡原子力発電所 放射線安全課の川島伸二先生と森藤洋輔先生にスクリーニングの実践として身体表面の汚染の有無の確認の仕方を教えて頂きました。また、体験として1人にタイベックスーツの着方、脱ぎ方の指導もおこなってもらいました。 3.11の福島の原発事故以来、一般の人々の放射線に関する意識が高まりました。そして、こういった放射線事故に対する診療放射線技師の役割に期待がかかっています。しかし実際にはRIなどの設備がない病院がほとんどで、放射線管理の知識不足やGMサーベイメーターを取り扱えない技師が多数いるのが現状です。

診療放射線技師=放射線のプロというイメージを崩さないよう、こういった研修会を地道に活動し続けることが重要だと実感しました。

 

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