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平成27年度 原子力災害緊急時対策研修会報告

平成27年度 原子力災害緊急時対策研修会報告

静岡県立総合病院 6階つつじホールにて開催

                    報告者:災害対策委員長 望月 茂

平成27年度原子力災害緊急時対策研修会が1128日(土)、静岡県立総合病院6階つつじホールにて開催されました。

今年度の原子力災害緊急時対策研修会は原子力対策編ということで、原子力発電所に携わっていた会員の講演となりました。参加人数は32名でした。

土曜日開催ですので、1400から公開講演を行いました。講演内容は、沼津市立病院放射線科の大島会員のなぜ炉心はメルトダウンしたのか?と題して講演をして頂きました。

 大島会員は東芝機械に勤務経験があり、原子力発電所の原子炉運転試験を担当していた経歴を持っています。福島原子力発電所、浜岡原子力発電所の原子炉運転試験も担当していて原子力にはかなりの知識を持ち、私達一般の放射線技師とは異なった経歴をもっています。今回発電所の構造、地震発生から、津波により電力停止が起こり炉心を冷やすための水の供給が絶たれ、原子炉の温度が上がってしまったために原子炉内に水蒸気がたまりベントをしたが、結果的に水蒸気爆発が起こってしまった。更に水の供給がされないために、燃料棒が溶けメルトダウンに至った。非常に詳しい説明でした。

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 技師のためのセミナーでは、日立アロカ株式会社 大塚洋英先生に【GM菅サーベイメーターの原理と取り扱い】と題して講演をして頂きました。

サーベイ装置の特性及び測定上の注意事項の説明を聞き、放射線の種類と検出器、GMサーベイメータの構造、機器による数え落とし使用上の注意点などについて、詳しく説明がなされました。

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 その後【GM菅サーベイメーターの取り扱い実習】を管理士部会と中部電力浜岡原子力発電所放射線安全課、主任水谷裕氏と門奈健壱氏にて行いました。

 内容はマントルを用いての測定実習・機器装置操作研修を行うことで災害時に的確に測定を行える様に実習をしました。

4グループ6名にて行う実習でしたので、内容的にはかなり充実していた印象を受けました。その後、タイベックスーツの着用から、脱ぎ方を中部電力の協力の下行い、実際にサーベイをやってもらった。

見ているだけではなく実践にも対応で来るような研修内容でした。    

 

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 この研修は、日ごろ病院勤務している放射線技師はサーベイメータの取扱の機会はほとんどないため、サーベイメータの取扱を行ったことのない放射線技師も多く、原子力災害の協力機関である静岡県放射線技師会会員の皆様に、このような機会を提供できるような取り組みを今後も増やしていきたいと考えます。

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