Home > <2>部会報告 > 第22回放射線技師のためのセミナー報告

第22回放射線技師のためのセミナー報告

IMG_0007_11.JPG今回のセミナーは、県技師会新事務所で開催し、参加者は23名でした。「無線LANを利用したポータブル撮影」をテーマにしたセッションでは、メーカーによるプレゼンとその使用経験について会員発表していただきました。まずケアストリームヘルス株式会社「DRX-Revolution MobileXRay」の紹介、それを導入された富士市立中央病院の岡根谷会員に使用経験について発表していただきました。無線LANの環境についてはVLANによる統合LANという環境下では、階をまたいでも通信可能で、システム別LANという環境下では、セグメントをその都度変更することにより通信可能となる。また、ネットワーク環境下にない場合は、送信予約状態となり撮影した画像データは、無線接続時に自動送信される等機能について説明していただきました。ポータブル装置本体が575kgあるという点について会場から移動距離等に関する質問がありました。岡根谷会員は、導入したメリットとして業務効率の向上、人為的ミス防止、画像提供までの時間短縮があること、デメリットとしてはFPDが振動、衝撃に弱く修理費用も高いことなどを話していただきました。コニカミノルタヘルスケア株式会社「Aero DR」の紹介と中東遠総合医療センターでの使用経験の発表では、「Aero sync」によってCRでのポータブル撮影の問題が解決され作業効率が向上し、低被ばくで高画質の画像が得られるということを説明されOPE室撮影でのガーゼ確認しやすい画像も簡単に表示できることなど紹介されました。黒田会員は、災害時での使用も考えて導入したこと、現在は救急室での撮影にのみ使用していること、今後OPE室での撮影でも利用していきたいと考えていることなど話されました。教育講演「若手放射線科医が日々のCT読影で気をつけていること」は、浜松医大の伊東先生に講演していただきました。よく見る腹痛として、急性虫垂炎、結腸憩室炎、尿管結石があり、それぞれ症状、読影時のポイントなどについて教えていただきました。また脳梗塞、硬膜下血腫などの症例についてもわかりやすく説明していただきました。特別講演「診療録の基礎」は、日本診療情報管理学会副会長であり、北里大学病院医療支援部診療情報管理室にお勤めの荒井康夫先生に講演していただきました。診療情報管理士という資格を有する人が現在25965人(内訳:医師380人、看護師1764人、薬剤師78人、その他事務職など)いること、有資格者の業務内容、教育制度等について話していただき、診療放射線技師も関わる診療録についてもその意義、記載の仕方など教えて頂きました。 IMG_0008_11.JPG



Home > <2>部会報告 > 第22回放射線技師のためのセミナー報告

Feeds

Return to page top