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第20回放射線技師のためのセミナー報告

放射線技師のためのセミナーも20回を迎え、ふだん技師会が取り上げることが少ない放射線治療に関する内容と、技師会認定資格のこれからについてをテーマにした特別講演をプログラムし開催しました。当日は、セミナー会場である技師会事務所のエアコンが故障し、扇風機を回しながら大変蒸し暑い中でのセミナーとなり、参加者にはご迷惑をお掛けしました。(参加者:18名)メーカー講演「放射線治療用RISの紹介」三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社の放射線治療情報ソリューションCOCOAの紹介では、「ひとりひとりの患者様に対してチーム医療を着実に行い、高品質・高効率の治療を目指す」をコンセプトとして作られたCOCOAには、一患者の治療に関わる職種ごとの業務の進捗を一覧表示させるなどの機能(オールグリーン機能)や職種間の情報共有ツール(掲示板機能)、タブレット端末を用いた患者認証機能などが備わっているということでした。横河医療ソリューションズ株式会社の放射線治療業務システムは、治療部門内の情報を統合し、「安心・安全」のためのチーム医療を支援することを目的としたものであり、治療部門の装置、HIS、PACSと連携し、治療情報については、体外照射に限らず密封小線源治療、RI内用療法また電磁波温熱療法などについても統合管理できるとのことでした。有限会社ITEMコーポレーションの放射線治療業務支援システムRT-netは、治療関連装置、HIS,RISとも連携し患者の治療情報を一元管理するシステムで、リライトカード(書き換え可能カード)を用いた運用によって受付業務、待ち時間表示が可能となりまた、カードには次回診察日、現在の照射回数などの表示もできるとのことでした。教育講演「放射線治療における放射化物の管理」は、㈱日本環境調査研究所の川口先生にお話していただきました。原子力規制委員会設置法施行により、報告および緊急時・トラブル発生時等の対応における連絡先が変更になること、放射線障害防止法改正により放射化物に対する規制が導入され、リニアックの一部の部品等についても法に基づく管理を義務付けられることを説明していただきました。具体的に各施設が何をしなければならないかを話していただけたので非常にわかりやすい内容だったと思います。特別講演は、日本診療放射線技師会理事 児玉直樹先生に「認定資格のこれからと診療報酬」というテーマでお話していただきました。まず、技術を持つだけではお金をいただくことはできない。医療では、現状より国民に貢献すると考えられる進歩した技術、より安全・安心な医療のために必要と認められるような専門知識、専門技術を国民が認めて求めるようになって初めて診療報酬について検討される。放射線機器管理士による装置の安全管理、放射線管理士による被ばく相談、医用画像情報管理士による診療データ管理などは、将来診療報酬を認められる可能性がある。より良い医療に必要な資格であることを国民に理解してもらえるよう高いモチベーションで管理士として活動を続けることが大切であることを再認識させていただきました。セミナー資料は以下のPDFファイルをご確認ください。 放射線障害防止法の改正(放射化物の規制)について.pdf ITEM-RTNET 放射線治療システム20130627.pdf 130629_静岡県技師会【MDIS】1.pdf 130629_静岡県技師会【MDIS】2.pdf ☆配布用_第 20 回放射線技師のためセミナー横河.pdf

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